卒乳に関してのご注意

朝晩は少し過ごしやすくなってきました。

この時期は卒乳の方が増える時期です。

最近では1歳前に母乳をやめる方が多くなっているように感じます。

 

また最近では、ネット情報での卒乳(断乳)をする方がトラブルを起こし受診するケースも増えております。中には卒乳3日目に40℃の熱が出て乳房は全体が赤くなり化膿性乳腺炎の一歩手前のような方もいらっいました。

 

ネット情報で「水分は摂らないように!」や「一切乳房を触らないように!」と間違った書き込みを信じたようです。その情報でうまく卒乳できた方もいるのでしょうが、分泌量の多い方は危険です。当院では、母乳の「おにぎり絞り」も上手くできない方に圧抜き手技を指導し「この方が楽に出ますね~」という反応も多く聞かれております。

ネット情報では伝わらない細かい手技もお話させていただいております。

 

また、卒乳時期のママ達は異口同音に「母乳はほとんど出てないと思います」とおしゃいます。普段は分泌した母乳を短時間に吸い取られるので乳房の張り感もほとんどないのがこの頃の特徴ともいえます。卒乳直後に乳房の張りが強くなり、初めてその分泌量の多さに驚くママが多いのも卒乳あるあるです。このように卒乳時期では分泌量が自覚できないのも特徴的でトラブルの原因となっております。

 

母乳の分泌量によりお手当の仕方は変わります。当院では授乳回数やお子様の食事風景などの様子から母乳分泌量を大まかに予測し対応策をお話いたします。

最終授乳回数が違えば、母乳の分泌量も違いますので、同じ様に手当するのはトラブルを招くことがあるのです。ネット情報は個人に合った指導法ではないことをご理解頂きたいです。

 

ママの希望するどのような時期でも、ママの社会的背景を考慮し適切な卒乳後のお手当をアドバイスいたします。また、お子様への対応もストレスを最小限にできるようお手伝いいたします。必要に応じパパのかかわり方や卒乳前からのママの心の準備や乳房のお手当、お子様の対応についてのお話をさせていただきます。

どのようなお子様の月齢でもママが決断したことを応援いたしますので、お気軽にご相談ください。

 

(当院では卒乳と断乳の区別はいたしません。母乳をやめること全てを卒乳としております。断乳と言って涙するママもいますので、全てステップアップのおめでたい“卒”を使用いたします。)