仕事復帰による乳房のトラブルについて

4月からお子様を保育園に入園させたり、仕事に復帰されるママが多くいらっしゃると思います。

この時期は、子育てママの仕事復帰に伴うトラブルも多く見受けられます。

例えば授乳を続けながら仕事復帰を計画している方では、保育園に預けている間に乳房の張り感が強くなっているのに、適切なお手当をせず乳腺炎になったりすることがあります。

お子様が成長すると母乳分泌が少なくなると考えている方が多いかと思います。しかし、お子様の成長に伴い母乳の飲み取り速度も速く、短時間に多量に吸えるようになるので分泌量が減っていないこともあります。そのため、授乳の回数を減らしたり、長時間授乳せずにいると思いのほか乳房の張り感が強くでることが多いようです。仕事で手当をする時間を逸して、そのままにしていると乳腺炎になるという経過もあります。帰宅してからの授乳では遅いこともよくあるケースです。

お子様と離れ授乳していないときには、授乳するときまでの適切なお手当をしましょう。それは搾乳では無く※「圧抜き」です。

搾乳しているといつまでも搾乳しないといけない状態が続きます。保育園でママの母乳を解凍して授乳してもらえる施設でしたら搾乳がおすすめですが、搾乳した母乳を捨てるのでしたら、搾乳せずに乳房分泌の張り返しを作らない手当がありますので正しい処置を行ってください。

全ては、ママの母乳分泌量の思い込みによることが多いので事前にご相談頂くことをお勧めいたします。当院で正しい※圧抜きの方法をお教えいたします。

もちろん断乳して仕事に復帰する予定の方は、断乳後の自己ケアに関してご相談にも対応しております。ネット情報は万人に合った情報では無いことをご理解頂きたいです。ご自分に合った正しい対応をしてください。

間違ったネット情報を元に乳腺炎になって来院する方が毎年この時期には増えます。今年も例外ではありませんでした。5月の連休中に断乳をと考えている方も多いようです。是非、自分に合った対処が分からない方は、断乳する前にご相談ください。

当院では、トラブルの無い授乳とトラブルを起こさない卒乳(断乳)を応援しております。皆様のお仕事と「笑顔育」をサポートさせて頂きますのでお気軽にご相談ください。

 

圧抜き…乳首をさわらないで乳汁を外に出して乳房の高い圧を抜く方法です。