コラムcolumn

「イクメン」って?

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ここ数年、“イクメン”という言葉が多く聞かれるようになりました。

夫が育児を手伝う、育児を担うこととして“イクメン”という言葉が用いられているようです。

先日、ここ小金井のグリーン助産院に、母乳トラブルでご来院された方のご主人様が待合室でボソッと 「僕は“イクメン”という言葉が嫌いなんです」。

なぜか聞いたところ、

「イクママなんて言いませんよねぇ~」と.

「男がさもやっているぞと威張る感じで嫌だ」ということを話されていました。

その方は、“イクメン”と言わずに何気なく育児を率先して手伝って、素晴らしいご主人なんだと思いましたが、奥様から

「あれでやってくれているの?」と一言。

なんと、需要と供給のバランスが違っていたようです。

ともあれ、最近は“イクメン”であれなんであれ、ご主人の育児参加が当たり前の時代になってきたようです。

私としては、男性の育児参加はとても嬉しいことだとは思いますが、ママ達にもパパ達にも一言伝えたいことがあります。

それは、母乳はママしか出ないということ、ママにしか出来ないことがあるということです。

また、どんなにパパが頑張っても出来ないことがあるということです。

そんなことは分かっていると言われそうですが、それは母乳だけでなくその他の細かい育児の事にも女性が育児に適応する身体と心を持ち合わせているということを言いたいのです。

女性の身体は、細切れの睡眠でも耐えられる体になっており、ちょっとでも赤ちゃんがむずがると目が覚めるようになっています。

出産直後の育児をまだ始めていない時ですら、すでにそうなっているのです。

出産直後に眠れないと訴えるママに

「素晴らしい!もうママになったのよ。」

「赤ちゃんのための育児ホルモンが出たのよ。」

「ママがぐっすり寝ちゃったら育児出来ないよねぇ~。 ママとしてホルモンがもう働いているのよ!」

「不眠症では無いので安心してね。」と言うと、 決まってママ達は「知らなかったぁ~」と安心します。

妊娠後期からは、妊婦の夜間の排尿回数が増えてきます。

普通は3時間毎。多い人で1~2時間毎という人もいます。

この頃から妊婦の身体は夜間に何回も起きることで、夜間の育児に耐えられるように準備を始めていると考えられます。

世の中のママは、「パパは何もしてくれない」と夜間のオムツ交換や授乳を手伝ってくれるのを期待することが多いようですが、 私は、

「パパは、おっぱいをあげられないでしょ。夜はママが頑張る所よ」

といつもお話ししています。

ママの反応は、

「え~!そうなんですか?」と驚かれることが多です。

男性は、夜はぐっすり寝て外でしっかり仕事が出来るような身体になっています。

そのため、一度寝たらまず起きられず、男性が夜間の育児には向いていないことがわかります。

ママは夜間の育児でパパを起こすことなく、「夜間もママが育児すること」とハラをくくりましょう。

そして、夜間の育児のために昼寝もしっかりとりましょう。

逆に、パパの役目はぐっすり寝てしっかり働くことです。

でも、帰宅後

「仕事で疲れているから家のことは何も出来ないよ!」では困ります。

パパもクタクタかもしれませんが、ママも育児でクタクタであることを忘れないようにしましょう。

育児は24時間労働です。

休憩時間もとれたりとれなかったり不規則極まりない仕事です。

睡眠も1~2時間細切れの睡眠になります。

ママは常に睡眠不足の状態なのです。

育児の主人公は赤ちゃんとママです。

そこに脇役として、あるいは小道具・大道具としての役割がパパにあります。

パパは、掃除・洗濯などママの手が回らない事をサポートし、ママが育児に専念出来る環境を作ることが“イクメン”として大切なことだと私は思います。

オムツ交換や授乳をすることだけが育児のサポートではないと私は声を大にして言いたいのです。

ただ、パパも「何か手伝いたい」が、何をしたらよいか分からないことが多いようです。

ママは具体的な指示を出しましょう。(お茶碗洗って♡ 、洗濯干してくれると嬉しいな♡ etc…)

そんなこんなでグリーン助産院菅井の言いたいことはおわかり頂けましたでしょうか?

ママはママの仕事、パパはパパの仕事、そして出来ない事をお互いサポートしながら育児があり家庭があるのです。

ただ育児を手伝うのが“イクメン”ではなく、ママのサポートをしっかりできてこそ本物の“イクメン”だと私は考えます。

パパが素敵な“イクメン”になれれば、ママも赤ちゃんも笑顔になり最高の育児になることでしょう。

武蔵小金井にあるグリーン助産院 菅井のコラム

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