コラムcolumn

私の母乳育児

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第1子の育児は大変だと思った方は多いと思います。

すぐ出るものだと思った母乳は、すぐには出ず、また、育児への理想が高いほど苦悩したのではないでしょうか?

私もその苦悩したひとりです。

出産直後、「よし、完全母乳で行くぞ」と意気込んでみたものの、すぐ出るはずもなく、
5分ごとに泣くわが子に母乳をあげながらウトウトし、寝不足でクタクタでした。

母乳は、一生懸命やれば出てくるものと信じてはいたのですが、完全母乳になるまで教科書通り3ヶ月かかりました。

とても1日が長く感じ、試行錯誤の3ヶ月でした。

同じ「頑張る」のでも、「体力のある限りとことん頑張る」のでは無く、「少し余裕をもって頑張る」方が良かったのではないかと、私は自分の育児を振り返って思います。

私は仕事で授乳指導をし、色々なケースを見たり聞いたりしていたので、出るのが当たり前と思っていました。

それも、私だったら、「誰よりも早く完全母乳でいける」
とさえ、何の根拠も無く思っていました。

そして、現実のギャップに悩み苦しみました。

「こんなはずはない」「すぐ出るはずなのに」と。

授乳を終えてもすぐ泣く我が子を抱いて、何度も涙しました。
「なぜ?」「なぜ?」と。

助産師であるプライドから、簡単に人に聞くこともできず、悩むばかりでした。

およそ30年近く前のことですので、簡単にネット検索をできるような時代ではありませんでした。

見たり聞いたりしたことと、自分の勘を頼りに育児していたように思います。

疲れ果て、出産後2ヶ月半の時、もう完全に母乳育児を諦めようと思い、助産師の友達に愚痴こぼしの電話したところ、
「4ヶ月目までは、まだ半月あるから、まだ頑張る時だよ」と言われ、目が覚めました。

それからの半月は、「ダメだったらミルクでいいや」と諦め半分でミルクをあげながら頑張りました。

そのせいか、楽な気持ちで頑張る事ができました。もっと早くからこんな気持ちでできていればどんなにか楽だったでしょう。

頑張ったお蔭で、気が付いたら4ヶ月目には母乳だけでやれるようになっていました。

それまでの時間が、とてもとても長く感じたのはいうまでもありません。

精神的にも肉体的にも疲労困ぱいの3ヶ月でした。

5分おきに泣いていた子が、30分寝てくれた時のささやかな喜びも覚えています。

完全母乳にはなったものの、この3ヶ月は「笑顔」を忘れていたように思います。

完全母乳でできた私が言うのも変ですが、母乳が出ないと悩むママたちを見て一言。

完全母乳でなければいけないと思っていませんか。

母乳は確かにいいものです。

しかし、ミルクを足してもいいのです。

ミルクだけでもいいのです。

母乳が出ないことは悪いことではないのです。

精神的、肉体的余裕がないと母乳は出にくいものです。

自分を責めることなく、自信をもって笑顔で育児できることが一番大切だと思います。

他人と比較しない。

「自分流」の育児でいいのです。

母乳であれミルクであれ、テレビを見ながらの授乳や、笑顔のない育児は悲しいです。

ママの笑顔が赤ちゃんの心と身体を大きく育てるということを忘れないで欲しいのです。

完全母乳が一番いい育児法なのではなく、目をみつめ笑顔で赤ちゃんと向き合うこが、

とても大切なことだと私は思います。

自分の体力にあった、頑張り過ぎず、笑顔のある自分流の育児を応援いたします。

武蔵小金井のグリーン助産院 菅井のコラム