コラムcolumn

母乳のおはなし

20150809

【母乳分泌のお話し】

妊娠中に発達した乳腺では、分娩後胎盤が剥がれると母乳分泌促進のホルモン(プロクチン)により、母乳分泌が始まります。それに加え、乳頭を赤ちゃんに吸われることで益々分泌促進が図られます。
分娩後、早ければ早いほど、そして、吸わせる回数が多ければ多いほど、母乳は早く、多く分泌されます。
母乳は出るから吸わせるのではなく、出ないうちから“出す為”に吸わせるのです。
ほとんどのママ達は、分娩直後の授乳をお手伝いする時、「出てますか?」と聞いてきます。
私はいつも「出ないから、早く出す為に吸わせるのよ」と説明しています。
その後も、よく泣いている時「おっぱいを吸わせましょう。」というと、「今、吸わせたばかりです」と話すママが圧倒的に多です。
生まれたての赤ちゃんに完全に母乳だけで満足出る様になるのは、3 ヶ月かかるとされています。泣かせる時間が無いほど、吸わせっぱなし状態が母乳分泌促進になります先ずは、赤ちゃんに何度も何度も諦めず吸わせましょう。

大きい乳房の方が出ると思いがちですが、乳房の大きさだけでは分泌量は分かりません。
人間の身体も動物同様に、双子には二人分、ちゃんと出る様になっているのです。
ただし、赤ちゃんが一人でしたら、母乳分泌は一人分におさえましょう。
大昔、母乳不足の母親たちが、もらい乳をした話を聞いた事があるでしょうか?
出るからと言って、搾乳して捨てたり、他の赤ちゃんにあげたりすることは、脳は「そんなに必要な母乳なんだ」と思い込み、ますます出そうとします。過度に乳頭・乳房を刺激することが母乳分泌過剰に繋がるのです。
出過ぎの母乳も大変です。
必要以上に出る時は、食事の全体量を減らしましょう。全体のカロリーを押さえ水分を沢山とりましょう。食べ過ぎない事。刺激し過ぎない事で母乳量をコントロールしましょう。
母乳が足りないかな?と思っている方は食事量を増やし、あれこれ悩む事をやめましょう。
母乳はホルモンの影響で出る出ないが決まります。全身の血行促進と心身ともに穏やかな状態である方が、母乳が出るようホルモンが分泌されます。環境を整える事も大事になりますね。

【乳房の一番多いトラブル】

1.乳腺炎
2.白斑(ホワイトスポット)
3.乳頭炎

このトラブルに共通する原因は、ママの抱き方を直す事や、乳首を深く吸わせることによって改善できます。

痛みを我慢して長時間同じ方を吸わせていたり、いつも同じ所の母乳が残ってしまっていたりしませんか?

これがトラブルの種です。

早めに解決しましょう。

乳房が赤くなっている。

硬く痛みがある。

熱がでる。

などの症状がある時には、乳腺炎と思われます。

できるだけ早く対処しないと大変な事になることがあります。
しこりの部分を早く処分しましょう。

ママの体力が落ちている時におこります。

何かのイベントの後に起こる事が多いです。

イベントの為に、生活リズムを崩し、普段食べない高カロリーの物を沢山食べたり…

たった一回母乳をあげるタイミングを外し、何時間も母乳を張ったままにしただけでうっ滞性乳腺炎になります。

疲れていると抵抗力が落ちます。

乳首に傷があれば、そこから感染性乳腺炎へとすすんでしまいます。

そして、助産師の手の負えない化膿性乳腺炎になるのです。

こんな風になる前に予防しましょう。(膿瘍性乳腺炎になると、手術が必要になります。)

生活スタイル、食事、授乳の仕方などを改善し、トラブルを回避しましょう。

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