コラムcolumn

月別アーカイブ: 2015年8月

母乳のおはなし

20150809

【母乳量を増やすには】

妊娠中に発達した乳腺では、分娩後胎盤が剥がれると母乳分泌促進のホルモン(プロクチン)により、母乳分泌が始まります。それに加え、乳頭を赤ちゃんに吸われることで益々分泌促進が図られます。
分娩後、早ければ早いほど、そして、吸わせる回数が多ければ多いほど、母乳は早時期に多く分泌されるようになります。
母乳は出るから吸わせるのではなく、出ないうちから“出す為”に吸わせるのです
ほとんどのママ達は、分娩直後の授乳をお手伝いする時、「出てますか?」と聞いてきます。私はその度に「出ないから、早く出す為に吸わせるのよ」と説明しています。
その後も、赤ちゃんがよく泣いている時

「おっぱいを吸わせましょう。」と言うと、

「今、吸わせたばかりです」と答えるママが圧倒的に多です。

新生児期の赤ちゃんに、完全に母乳だけで満足出る様になるのは、3 ヶ月かかるとされています。胃袋がまだ小さい時期です。泣かせる時間を短くし、吸わせる回数を多くするほど母乳分泌促進になります。エネルギー消費を最小限にし、赤ちゃんに何度も何度も諦めず吸わせましょう。授乳だけでは不足していそうな時には、ミルクを足すこともママの休息時間を作る良いやり方です。ママの体力が回復すると母乳量もアップしやすいです。頑張りすぎず適度に休息することも母乳量アップには必要なことです。

【母乳量のコントロール】

大きい乳房の方が出ると思いがちですが、乳房の大きさだけでは分泌量はわかりません。
人間の身体も動物同様に、双子には二人分、ちゃんと出る様になっているのです。
ただし、赤ちゃんが一人でしたら、母乳分泌は一人分におさえましょう。

大昔、母乳不足の母親たちが、もらい乳をした話を聞いた事があるでしょうか?
出るからと言って、搾乳して捨てたり、他の赤ちゃんにあげたりすることは、脳は「そんなに必要な母乳なんだ」と思い込み、ますます出そうとします。過度に乳頭・乳房を刺激することが母乳分泌過剰に繋がるのです。(中には母乳分泌ホルモンが過剰分泌される方もいらっしゃいますが)

出過ぎの母乳も、やりかたしだいでは母乳量をコントロールできることもあります。必要以上に出る時は、食事の全体量を減らしましょう。全体のカロリーを押さえ水分を沢山とりましょう。食べ過ぎない事。刺激し過ぎない事で母乳量をコントロールしましょう。

母乳が足りないかな?                           と思っている方は食事量を増やし、あれこれ悩まず、体を休める時間を上手く作り、のんびり生活できるといいですね。

母乳はホルモンの影響で出る出ないが決まります。全身の血行促進と心身ともに穏やかな状態である方が、母乳が出るようホルモンが分泌されます。環境を整える事も大事になりますね。

【乳房の一番多いトラブル】

1.乳腺炎
2.乳栓(乳管のつまり)
3.乳頭損傷

このトラブルに共通する原因は、ママの抱き方を直す事や、乳首を深く吸わせることによって改善できます。

痛みを我慢して浅めに長時間吸わせていたり、飲み癖が原因でいつも同じ所の母乳が残ってしまっていたりしませんか?

これがトラブルの種です。

早めに解決しましょう。

①乳房が赤くなっている。

②乳房に硬く痛みがある。

③熱がでる。(風邪症状がない熱)

などの症状がある時には、乳腺炎と思われます。できるだけ早く対処しましょう。授乳するだけで症状の改善が見られない場合は助産師に相談しましょう。

乳腺炎はママの体力が落ちている時、忙しい時、授乳時間を適時にしなかったりした時におこりやすいようです。水分摂取が少なくなるのもその要因の一つになると考えられております。

たった一回母乳をあげるタイミングを外し、何時間も母乳を張ったままにしただけでうっ滞性乳腺炎になります。

早く対処しないと、感染性乳腺炎へとすすむこともあります。乳首に傷があればなおさら細菌感染を助長しやすいです。これは発熱、発赤、痛みの強い症状です。症状の程度により医療介入(処方)が必要なことが多くなります。

さらにその後、適切な対処をしないと助産師の手の負えない化膿性乳腺炎にることもあります。これは医師の手術が必要となる乳腺炎です。

授乳の仕方、食事量・質、水分摂取、生活スタイルなどを整え、乳房トラブルを回避・予防しましょう。

身近にすぐ相談できる助産院を見つけておくのもお勧めです。

助産師のしごと

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助産師の仕事はお産のお手伝い(分娩介助)だけと思っていませんか?
助産師の仕事は、とても広いんですよ~

赤ちゃんを産むママのお手伝いから、その子とママの一生を終えるまでが私達助産師の仕事です。
主に女性 の一生をサポートする仕事です。
女性を対象に、明るく幸せな一生を生きる為のお手伝いと言っても過言ではありません。
「ゆりかごから墓場まで」 が私達、”助産師”の仕事となります。
その中で、母としての「子育て」だけではなく、「男性を育てる?」のが女性の仕事でもあると、私は思います。
素敵な男性に育て、魅力的な夫となるよう、共に白髪が生えるまで、そして幸せな“死”を迎えられ る夫婦となるようお手伝いするのも助産師の仕事と考えております。

ただ、その中でも、私の中心となる仕事は、母乳育児、混合育児、人工乳育児に関係なくママが笑顔 で、育児が出来る様お手伝いするのが、私の中心となる仕事です。 たとえミルクだけの育児でも、罪悪感を持たず、笑顔で自信を持って育児が出来るようにお手伝い出来たらと願っております。

分娩後の身体の変化に伴うトラブルの軽減・解消もお手伝いいたします。
肩こり、腰痛、尿漏れなどがあれば、笑顔も少なくなりますね?

全身の血行改善を図り(筋力アップと毎日の食事の偏りをなくし)、心身ともにリラックスできると母乳分泌促進とトラブル回避・予防になり、それがママの笑顔につながると信じております。
母乳分泌には肉体とともに精神的作用もとても影響します。

肩こり、腰痛がひどい時は、併設の小金井グリーン治療院で鍼灸マッサージの施術も行っております。

赤ちゃんはなぜ泣くの?

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赤ちゃんも大人も、みんな思うこと、感じること、表現する事は同じと思った事はありませんか?
不安な時は泣きたいし、楽しい時は笑いたい。
ただ、赤ちゃんは日本語を話せない。通じないだけなんだと。
そんな、何を言っているか良くわかんない赤ちゃんも、よ~く観察していると、ちゃんとお返事をしている事がわかるんですって!

その反応をよく見て下さい。そして感じて下さい。
例えば、オムツ交換の時、ママは何も言わずいきなりオムツ交換を始めていませんか?
赤ちゃんにちゃんとオムツ交換をする事をお話ししてから始めてみて下さいね。
赤ちゃんにも都合があるかも知れませんね?
イヤな時は抵抗する。
そんな時はママもちょっと待ってみて。
抵抗する力がフッと抜ける事がありますよ。
それは、赤ちゃんが「いいよ」と、お返事しているのでは?
何をする時でも、「どうせ分からない」と思わず、分からなくても、必ず声がけしてみてね!
大人でも何も言われず、急に手を引っ張られたらびっくりしますよね?
赤ちゃんも、急に足を上げられ心の準備がないままオムツ交換されるより、声がけをすれば赤ちゃんなりの心の準備が出来るというもの。

それでも、赤ちゃんはよく泣きます。ママはすぐ何か対応してあげましょうね!泣かせたままにしないこと。
何も対応しないことが続くと、泣かない赤ちゃん「サイレントベビー」になると言われてます。
静かでいい!と言うことではなく、「言いたいことを我慢して、言えなくなってしまう子供にしてしまう」というあまりいい意味ではありません。
泣いて訴えてくれることを本当は喜んで欲しいのです。
「まあ、教えてくれたのね~」と。
そうすれば、赤ちゃんにとって「この人は自分の事をよく見てくれる人」と思い安心を与える存在になるでしょう。

泣いていたら、すぐに赤ちゃんに聞くこと。「何で泣いているの?」と。
そして、おっぱいをあげてみる。
オムツが濡れていないか、暑くないか、寒くないかなどなど…
考えられる事すべてやってみてください。
冬でも夏でもです。(赤ちゃんは体温調節が未熟です)
お腹は張ってふくれてない?
発疹が出ていない?
赤ちゃんの背中側のお布団やお洋服がぐしゃぐしゃになっていませんか?

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こんな風に自分で足を上げて協力してくれるとママは楽にオムツ交換出来ますね。

ママがそばにいるだけで落ち着くこともありますよ。
ママがドキドキしていると、赤ちゃんも心配になって泣きます。
ゆっくりした心拍のパパに抱っこを代わってみるのも良いかもしれません。
何をするにも、ちゃんとお話ししながら対応してみて下さい。
赤ちゃんは、そんな対応の積み重ねで安心を得られる存在か試しているのかも知れませんね。
赤ちゃんが無事生きていくための反応と思って下さい。
こんな、声がけのある育児をしていると、赤ちゃんは身体で意思を表現してくれるはずですよ。
それでも、ママが泣きたくなったら、我慢せず泣きましょう。(泣いて良いんですよ!)
その時も「ママも泣きたくなっちゃった~」と赤ちゃんに話しかけ大声で泣いてみましょう。
泣いた後はすっきりするはずです。

涙にはストレスホルモンを流し出す働きがあるのですから。

たまったストレスは涙と共に、時には流し、すっきりしましょう。
そして、笑顔のママで赤ちゃんと向き合ってください。
すっきりしない時は誰かに話を聞いてもらうのもいいですよ。
もし、それが私で良ければお話をおうかがいいたします。